デンソー、トランテックス製の定置式冷凍コンテナ倉庫を岩手県立博物館に設置
2011年7月14日(木)
株式会社トランテックスは、株式会社デンソーが、東日本大震災の被災地支援活動の一環として無償で貸与する定置式冷凍コンテナ倉庫を製造し、6月15日に岩手県立博物館に納品した。
岩手県の指定文化財で、江戸時代、気仙郡を統括した吉田家の118年間が記録された貴重な資料である「吉田家文書」およそ3千部が、今回の震災により、陸前高田市立図書館で津波の被害に遭った。
現在、岩手県立博物館で復元作業が行なわれているが、洗浄・脱塩・仕上げなど、その処理には長い期間が必要である。
その間、資料を保存するため、デンソー社冷凍コンテナを無償で貸与することになり、トランテックス社がそれを製造したという。
博物館脇に設置されたコンテナでは、古文書をマイナス20度で冷凍保存する。これにより、長時間安全に虫やカビの被害を防ぎながら、古文書を保管することができるようになった。