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富士重工業 塵芥収集車フジマイティーの生産を終了

2012年12月27日(木)

 富士重工業株式会社は、12月19日に塵芥収集車フジマイティーの生産を終了した。また、同社の環境車両事業の生産は2012年末をもって全て終了する。

 富士重工業のエコテクノロジーカンパニーが展開する環境車両事業は、主に塵芥収集車とパワーローダー、
モートラックの製造、販売および修理を行ってきた。その中でも中核となる塵芥収集車事業は、東京オリンピック開催を間近に控えた1962年に、各自治体が都市美化への取組を強化するのに呼応しLP101型を発売して以来、50年にわたって「フジマイティー」のブランド名でプレス式、回転板式共に幅広いラインナップを展開し、累計66,864台を生産、国内外に販売してきた。

 フジマイティーの生産終了に伴い、12月19日にユーザー、取引先等の来賓を迎え、同カンパニーのエコ宇都宮工場製作所(栃木県宇都宮市)にて生産完了式典を実施。式典で、同社の吉永泰之社長は「フジマイティーは塵芥収集車の発展と技術革新をリードし、我が国の清掃行政の発展に大きく貢献してきました。50 年間に蓄積されたフジマイティーのDNA は、事業譲渡先である新明和工業において新たな発展を遂げていくものと確信しています。今日までフジマイティーの開発、製造、販売にご協力を賜りました皆様、そしてご愛顧賜りましたお客様に感謝申しあげます。」と述べた。

 富士重工業の塵芥収集車事業は、長年国内トップクラスのシェアを誇る事業だったが、国内の塵芥収集車市場は、近年の環境意識の高まりによるゴミ排出量の減少に加え、長期的には人口減少等の影響により、今後厳しさを増すことが予想されている。こうした状況を踏まえ、同社は塵芥収集車事業を2013年1月1日に新明和工業株式会社へ譲渡し、自動車をはじめとした他事業への経営資源の集中を図る考え。