ＮＳ物流研究会（会長：樋口恵一氏、川崎陸送株式会社代表取締役社長）主催の『第６回物流関連ゼミによる研究発表会』が、２０１４年１１月２２日(土)に東京海洋大学品川キャンパスにおいて開催された。

全７校によるそれぞれの学生が、現在の物流業界の問題点をテーマに挙げ、問題となる原因から改善策に至るまでをプレゼン方式で発表した。参加校及びテーマは、以下の通り。

1. 流通経済大学　小野ゼミ
　『中小トラック企業における共同化の将来性について』
2. 東京海洋大学　黒川ゼミ
　『旅客自動車運送業界との連携でトラック業界の人材不足解消を目指せ！』
3. 流通科学大学　森ゼミ
　『買い物難民問題解決策の物流ビジネス視点からの提案』
4. 同志社大学　石田ゼミ
　『食の変化を支える物流‐低温物流と航空輸送‐』
5. 大阪産業大学　浜崎ゼミ
　『陸運会社が優秀な学生を採用するための一考察』
6. 目白大学　橋本ゼミ
　 『トラック配送における荷捌き問題について』
7. 神奈川大学　齊藤ゼミ
　『人材難に向けたドライバー確保への提言　〜若手労働者への一歩〜』

１３時から始まった当発表会は、東京や神奈川、西は大阪や京都から参加した大学生の他、公益社団法人全日本トラック協会や、日本貨物運送協同組合連合会、川崎陸送株式会社、秋印株式会社、中田商事株式会社、北海道物流開発株式会社など、物流に関連する団体や企業も全国から参加し、会場となった講義棟は満席となるほどの盛り上がりを見せた。（内訳：大学生約２５０名、企業約５０名）
また各校の持ち時間が２５分という限られた時間の中で、如何に研究内容をコンパクトに伝えられるか各校とも工夫しながらの発表会となった。

表彰は、以下の通り。
優勝　全日本トラック協会賞
神奈川大学　齊藤ゼミ

準優勝
東京海洋大学　黒川ゼミ

敢闘賞
大阪産業大学　浜崎ゼミ

努力賞
流通経済大学　小野ゼミ
流通科学大学　森ゼミ
同志社大学　石田ゼミ
目白大学　橋本ゼミ

優勝した神奈川大学は、物流企業の高校生採用の意欲調査や高校生の意識調査などを実施した。その結果、企業側は、即戦力重視で、未経験者に対する育成に前向きではない傾向にある。更に、高校生側は、親の影響を強く受け、否定的考えになることから、親へのアプローチも必要であるという調査内容が発表された。

齊藤先生は、賞を獲ることができて嬉しい。これからも賞を獲り続けていけるよう研究に励みたい。このようなプレゼン方式の発表会という機会を大事にしたいと述べた。