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名糖運輸とヒューテックノオリン、経営統合へ

2015年2月19日(木)

名糖運輸株式会社(以下「名糖運輸」)と株式会社ヒューテックノオリン(以下「ヒューテックノオリン」)は、共同株式移転(以下「本株式移転」)の方法により共同持株会社を設立し経営統合を行うこと(以下「本経営統合」)について基本的な合意に達し、2月10日開催の各社取締役会において経営統合に関する基本合意書を締結することを決議し、締結した。

本株式移転により共同持株会社として、2015年10月1日に株式会社C&Fロジホールディングスを設立する。資本金は40億円、資本準備金は10億円、3月31日を決算期とする。なお、設立同日に東証一部に株式上場し、名糖運輸(現在東証一部上場)とヒューテックノオリン(現在東証二部上場)は上場廃止の予定。
株式移転比率は、名糖運輸の普通株式1株に対して、共同持株会社の普通株式1株を、ヒューテックノオリンの普通株式1株に対して、共同持株会社の普通株式1.44株を、割当て交付する。

なお現在低温食品物流業界4位の名糖運輸(連結営業利益568億円:2014年3月期)と業界9位のヒューテックノオリン(連結営業利益368億円:2014年3月期)の統合により、低温食品物流業界トップ3の売上・事業規模(952億円)となり、営業収益1,000億円の早期達成を視野に入れているとしている。

両社はともに低温食品を主力とする物流事業者として、運輸業と倉庫業の両方の強みを活かし、名糖運輸はチルド食品、ヒューテックノオリンは冷凍食品を中心に、食品業界における物流を行ってきた。現在、国内の人口減少の懸念に加え、輸出入の増加が見込まれるTPP への交渉参加に伴うグローバル化のさらなる進展等の社会環境の変化が予想される中で、両社の主たる市場である食品業界では、メーカー・卸売・小売業者とも様々な形での再編が進み、大規模化・寡占化が進展している。中食市場の成長や食の安全意識の高まり等により堅調な成長が見込まれる低温食品物流業界においても、従来よりも一層大規模化・広域化・高速化に対応し、かつ「食の安心と安全」を担保する高度な物流品質の実現が求められている。加えて、ドライバーや倉庫内のオペレーターの確保や育成への取り組みの強化、円安による燃料や電力等のエネルギーコストの高止まりへの対応、更に安全・環境対策への対応の強化等、両社を取り巻く経営環境は大きく変化している。

このような状況のもと、両社は特定の顧客や取引先に偏らない独自性を保持しつつ、低温食品物流業界において共に事業の拡大を進めてきたが、今後は、両社の強みであるチルド物流とフローズン物流のノウハウを活かしながら、強固な連携関係を構築し、業務領域の拡大による顧客サービスの向上や経営基盤の強化を図り、高度な温度管理技術を用い、刻々と変化する食品物流を担う総合物流情報企業を実現することが不可欠であると判断した。その判断の結果として、顧客から高い評価を受け、選ばれるパートナーとなることを通じ、新たな企業集団の価値の持続的な向上を図り、ひいては、本経営統合が株主の皆様、取引先及び従業員を含めた全てのステークホルダーにとっても最善の選択であるとの共通認識のもと、対等の精神に則り、経営統合を進めるべく今回の合意に至った。