アクティブリンク、アシストスーツ AWN-03を発売
2015年8月19日(水)
アクティブリンク株式会社(本社:奈良県奈良市、代表取締役社長:藤本弘道)は、物流現場などにおける荷役作業(重量物の上げ下ろし動作)での身体負担を軽減する補助器具「アシストスーツAWN-03」(以下、AWN-03)を2015年9月より発売する。
本製品は身体に装着して使用するロボットで、体幹の動きを位置センサで検出し、動作意図に合わせて腰部のモータを回転させることで、荷役作業時の腰への負担を軽減する。同社では、物流、ものづくり、建設・土木などの分野での利用を想定しているという。
AWN-03は、株式会社辰巳商會(大阪市)の協力のもと開発した機能試作機AWN-02をベースとしており、AWN-02を用いた実証実験を通じて得られた作業現場の知見を反映している。AWN-02のデザインを大幅に見直し、パナソニック製小型高出力モータや、炭素繊維素材を用いた樹脂ギアを採用することで、装着時の重量バランスの最適化とアクチュエータユニットの軽量化を両立した。ギアに使用している新開発の炭素繊維素材は、最長で5?程度の長さを保ったまま射出成型することで、アルミニウムに近い強度を確保しながら、重量では従来の金属製に比べて50%の軽さを実現した。
また、アルゴリズムの改善により、AWN-02に比べてさらにスムーズな動作を可能にした。腰部の位置センサで検出した姿勢や動きから、荷物の持ち上げを補助するモードや、上体を保持して荷物の搬送を補助するモードなど、自動で動作モードを切り替える。使用者がスイッチなどで操作することなく、動作に追従してAWN-03の挙動モードが切り替わる。
【主な性能】
・想定作業: 重量物の積み下ろし作業
・アシスト力: 最大15kgf(モータ2個)
※腰部モータユニットの出力軸から発揮される腿部を押す力を記載
・稼働時間: 約8時間(専用リチウムイオンバッテリー1個)
※重量約10kg(外寸81cm×51cm×32cm)の重量物の積み上げ作業を繰り返し行ったと設定
・アシストモード: 3種類(持ち上げ、中腰姿勢保持、アシストオフ(歩行時))
・動作環境: 0〜40℃
・想定装着者:身長160〜180cm、体重50〜80kg(ハーネスは複数のサイズ展開を予定)