古河ユニック、小型トラック用ユニッククレーンの安全機能強化
2019年3月12日(火)
− 移動式クレーン構造規格の一部改正に対応した安全強化モデルのフルラインナップ化が完了 −
古河ユニック株式会社(社長:中戸川 稔)は、は、小型トラック荷台内架装用ユニッククレーンの安全機能を強化し、厚生労働省による移動式クレーン構造規格の一部改正に対応した安全強化モデルとして、3月11日より販売を開始した。
小型トラック荷台内架装用ユニッククレーンは、車両総重量5〜8トンの小型トラックの荷台内に架装され、走行(格納)時はクレーンのブームが車両上部に突出することなく、車両全高内に収まるコンパクトクレーン。小型トラックの小回り性を損なうことなく、住宅が密集した市街地等の狭小地でもスムーズに移動できるため、造園業や石材業等を中心に幅広い業種で使用されている。
昨年2月26日に告示された移動式クレーンの構造規格の一部改正 (※1)を受け、同社では、昨年10月に販売を開始した安全強化型「ユニッククレーン|G−FORCEシリーズ」(小・中・大型トラック向け)をはじめ、本年1月に超大型ユニッククレーン、2月にミニ・クローラクレーンの本規格改正への対応を進めてきたが、この度、小型トラック荷台内架装用ユニッククレーンの安全強化モデルとして定格荷重指示装置 (※2)を標準装備した「ML警報型」の発売を開始した。今回の本規格対応をもって、対象となるユニック製品の安全強化モデルのフルラインナップ化が完了する。
※1
移動式クレーンの構造規格の一部改正:厚生労働省告示第33号「クレーン又は移動式クレーンの過負荷防止装置構造規格等の一部を改正する告示」
※2
定格荷重指示装置:定格荷重を超えるおそれがある場合に、当該荷の荷重が定格荷重を超える前に警音を発する機能を有する装置
<本規格改正による新機能>
定格荷重を超えるおそれがある場合に2段階の警報で注意を促し、過負荷作業によるクレーンの破損や転倒事故を未然に防止する。さらに、クレーンのつり上げ性能が低下する、アウトリガの最小張出や車両前方領域を検知して自動で性能を切り換える安心機能が付いている。
■小型トラック荷台内架装用ユニッククレーンの特長
1. 走行時は車両全高内に収まるコンパクトな格納姿勢で4ナンバー登録も可能。
2. つり荷の重さの影響を受けない、快適な操作性を実現する油圧制御システム。
3. ジョイスティック式と選択スイッチ式から選べる連動ラジコンを標準装備。(購入時にどちらか選択)
4. 連動ラジコンには荷振れ緩和・乱巻き防止に効果を発揮する「ショックレス機能」を搭載。
・URP244RA1
業界唯一の「ポップアップコラム(起立式コラムポスト)」により、コンパクトな格納姿勢とクラス最大の作業領域を実現。通常のキャブバッククレーン同様の全方位作業ができ、高効率なクレーン作業が可能となっている。また、スイッチひとつで安全確実な「クレーン自動起立・自動格納装置」も搭載しており、作業開始・終了時の効率化をサポートする。
・URU220シリーズ
荷台スペースを広く活用できる、コラム内蔵式のデリック(起伏)シリンダを搭載。さらにフックを固定したままブームの起伏が可能なため、狭い荷台内での取り回しにも気を使うことなくカンタン・スムーズなフック操作が行える。