極東開発工業、スケールダンプを開発
2019年4月2日(火)
写真はプロトタイプ
大煌工業株式会社(代表取締役:山下将弘 以下、大煌工業)、極東開発工業株式会社(代表取締役社長:?橋和也 以下、極東開発)、大林道路株式会社(代表取締役社長:福本勝司 以下、大林道路)はこのたび、ダンプトラックのボデーに計量装置を搭載して積載重量を表示することを可能とした「スケールダンプ」を開発し、トライアル運行を行うと発表した。
近年、安全指向やコンプライアンス重視の観点から過積載防止の活動や取締りがより一層強化される傾向にありる。今回の新製品は、ダンプトラックのボデー前後に三点(前側に一点、後側に二点)のロードセル(計量装置)を搭載し積載物の重量表示を可能としたもので、過積載の防止を図り、車両の定積載での安全運行をサポートする。
今後はトライアル運行を通じて製品のブラッシュアップを行い、2019年夏頃の市場投入を目指す。
■「スケールダンプ」の特徴
1.三点のロードセルで積載物の重量を計測
ボデー下の前側に一点、後側に二点の計三点に搭載したロードセル(計量装置)で積載物の重量を計測することが可能。(前側のロードセルは専用シリンダ部に搭載されており、計測時にはシリンダを伸ばして測定を行う。)
2.積載物の重量が一目でわかり、確実な作業をサポート
ロードセルで計測された積載物の重量はボデー上の外部表示計とキャブ内表示計(1DIN)にデジタル表示される。ドライバーにも積込作業をされる方にも一目でわかりやすく、確実な定積載作業をサポートする。
3.低速走行時でも計測が可能
ロードカッターによる積み込み作業等の低速走行時(5〜8km/h)でも計測を可能としている。(※ただし、高精度での計測は停車状態による測定が必要。)
4.既存車両にも装着可能
「スケールダンプ」は、新車のほか、既存の車両にも後付けを可能としている。
(※仕様や年式、また車両の状態によっては装着ができない場合がある。また、装着可能でも、減トンとなり構造変更等が必要になる場合もある。)
5.環境負荷の低減にも寄与
積載量を目視することで、定積載を守りながらも車両の積載能力を最大限有効に活用することができ、安全かつ効率的なオペレーションを実現する。そのため、車両毎の稼働率を向上させ余剰な運行台数を削減できるほか、過積載に起因する道路の損傷が少なくなり、また通常外の車両劣化も防げるため、環境負荷の低減に大きく寄与する。
6.販売目標台数(予定) 300 台 (年間)