パイオニア、先進運転支援システム「Intelligent Pilot」に AI を活用した眠気を検知する通信型2 カメラドライブレコーダーを追加
2019年4月2日(火)
パイオニアはこのたび、「Intelligent Pilot」でドライバーの疲労や居眠りに起因する自動車事故を防ぐため、眠気やわき見の検知が可能なドライバーモニタリング機能を搭載した通信型2カメラドライブレコーダー「TMX-DM03」をラインアップに追加すると発表した(4 月導入予定)。 これにより、ドライバーの状態をリアルタイムに把握し、さらなる安全運転支援が可能になるという。
「Intelligent Pilot(インテリジェントパイロット)」
2017年4月より既販車向けの先進運転支援システムを提供しているシステムで、デジタル地図などを活用した「事故リスク予測プラットフォーム」と常時通信型IoT デバイスを連携させ、運転時の事故発生を未然に防ぐなど、安全運転支援の実現を目指している。
【製品導入の背景】
自動車事故の原因となっているドライバーの疲労や居眠りなどに対する対策が注目されており、2018年6月1日には、旅客業や貨物業者に対し、点呼簿の記録事項として睡眠不足の状況を追加するなどの規則改正が施行された。
■通信型2 カメラドライブレコーダー「TMX-DM03」の主な特長
1) 赤外線対応車室内カメラにより、ドライバーの眠気やわき見を検知するドライバーモニタリング機能を搭載
―「眠気検知機能」
AI を活用したアルゴリズムにより、まぶたの開閉時間だけでなく、まばたきの回数や顔の傾きなどを検知し、
リアルタイムに眠気を判断して警告
―「わき見検知機能」
顔の傾き角度・時間を検知し、リアルタイムにわき見を判断して警告
※本製品は、Jungo Connectivity Ltd.(イスラエルNetanya、CEO: Ophir Herbst、以下「Jungo 社」)のドライバーモニタリングソフトウェアを採用している。
※今後、「個人認証」などの機能を拡充予定
2) 前方カメラにより、ドライバーの危険運転を検知する安全運転支援機能を搭載
―「前方車両接近検知機能」
同一走行レーンの前方車両との距離が接近したことを検知し、注意喚起
―「片寄走行検知機能」
レーンに偏った走行を検知し、注意喚起
3) 高度な安全運転支援を実現
―事故リスク予測による注意喚起・警告
デジタル地図データやプローブデータ、事故発生地点、天気などの各種データと、ドライバーの運転傾向などから事故のリスクをリアルタイムに予測し、事故リスクが高い場合のみ注意喚起・警告
―AI スコアリング機能「YOUR SCORING」
デジタル地図データとGPS の位置情報を用いて、ドライバーごとの潜在的なリスクまで診断
【Jungo 社について】
Jungo Connectivity は、2013 年にシスコシステムズの自動車ソフトウェア部門の分離により設立された、isco
Investments が投資保有する会社。同社は、取得した映像を端末内のソフトウェアのみで解析し、ドライバーの状態を高精度かつリアルタイムに検知・判断するソフトウェアを開発、提供している。なお、日本では株式会社ユビキタスAIコーポレーションが代理店。