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JR貨物、トラックドライバー用アプリ導入

2019年8月9日(金)


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日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)では、貨物駅構内におけるトラックへの荷役作業の円滑化、安全性の向上と、貨物駅構内に出入りするトラックドライバーの作業利便性の向上を図るため、トラックドライバー向けアプリ(名称は未定)を導入することとし検討を進めている。

1. トラックドライバー用アプリの概要(機能)
このアプリにより、貨物駅へのコンテナ持込み、持出し時間の事前予約やリアルタイムでのコンテナの位置、貨物列車遅延情報等をトラックドライバーに常時提供できるようになる。

(1)貨物列車の位置・遅延情報
(2)コンテナの位置情報(地図情報)
(3)駅からのお知らせ情報
(4)コンテナ持出・持込時の荷役時間の予約機能

2. 効果
(1)列車位置情報のリアルタイム確認
トラックドライバーが駅外でも列車の遅延情報を確認することができるようになり、輸送サービスが向上。

(2)コンテナ探索のスマートフォン上での操作
駅構内のコンテナを探索する機能及びフォークリフトオペレーターとトラックドライバーがシステムを介して意思疎通できる機能を導入することにより、駅構内で降 車する機会を削減し、駅構内の安全性を向上させる。

(3)駅からのお知らせ機能による各種情報の提供
駅が作業番線や入線時刻変更などの情報を提供することで、トラックから降車することなく各種情報を確認することが出来る。

(4)コンテナ積込積卸作業の事前予約によるトラック待機時間の短縮
列車の荷役とトラックの荷役が重なる時間帯など、駅構内で作業が集中する時間帯 があり、トラックの待機時間を増大させる原因となっている。このため、荷役作業 の事前予約機能を導入することにより、トラックの待機中のアイドリング運転によるドライバーの負担や CO2 排出を減らす。また、コンテナホームに入るトラック台数を調整することでトラック同士やリフトとトラックの接触事故が発生するリスクを低減させ、コンテナの品質向上に寄与する。

3.スケジュール
2020年度下期(具体的な月は未定)に順次試使用を数駅で開始する予定。その時 点では「コンテナ持出・持込時間の予約」「列車遅延情報」「コンテナ位置情報」「駅情 報の提供」の機能を先行してリリースする。その後、機能改修を行いながら 2021年度の本稼働を目指して段階的に機能のリリースを行っていく予定。