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高速道路の当面の新たな料金割引について

2011年2月23日(水)

国土交通省は、高速道路の当面の新たな料金割引について、平成23年度からの取り組みを行うこと、および、引き続き、地域経済への効果、他の交通機関への影響などを含め検証していくと発表した。平成23年度からの取り組みについては以下のとおり。

【NEXCO】
平成23年4月から当面3年間、以下の取り組みを行う。
◆物流(中型車以上)については、上限制は導入せず、現在の割引(大口多頻度、通勤・深夜割引等)を継続

<参考>
1.普通車以下について
・土日祝日1,000円[ETC]を継続
・平日にも上限制を拡大し、終日2,000円(軽1,000円)
・上限制は現金車にも適用し、全日2,000円(軽1,000円)
・普通車のエコカーの免税対象車の料金は軽自動車と同等(1,000円)(事前登録制[ETC]とし、開始時期は平成23年夏頃を予定)

2.地方部で料率が著しく高い区間…普通区間並に引下げる割引を導入(恵那山TN、飛騨TN、関越TN、関門橋、阪和自動車道(海南IC〜有田IC)、広島岩国道路)[ETC]

【本四高速】
平成23年度については、4月から以下の取り組みを行う。H24年度以降については引き続き地方出資団体と調整。
◆物流(中型車以上)については、上限制は導入せず、現在の割引(大口多頻度、通勤・深夜割引等)を継続

<参考>
1.普通車以下について
・全国の高速道路との乗継ぎについて更なる引下げを行うこととし、平日の乗継ぎ料金を2,500円
・現金車やエコカーの扱いは、NEXCOと同等(乗継割引はETC車対象)

【首都高速・阪神高速】
・料金圏のない対距離制(500〜900円)を平成24年から導入
・環境ロードプライシングは、基礎的な料金として継続
・対距離制導入に際して、地方からの意見を踏まえた割引について、当面平成25年度まで実施(注1参照)
・出口料金所がないため入口で上限料金を支払うこととなる現金車の対策について検討

(注1)
(1)首都高速
・ NEXCOとの乗継割引
・ 中央環状線迂回利用割引
・ 埼玉線内々利用割引
・ 放射道路の端末区間割引
・ 羽田空港アクセス割引
・ EV割引
・ 物流事業者向け割引の拡充
(2)阪神高速
・ NEXCO・本四との乗継割引
・ 西線内々利用割引
・ 端末区間割引(池田線、西大阪線、東大阪線)
・ 物流事業者向け割引の拡充
・ 新神戸トンネルの移管
※ 京都高速の短距離割引については、現行計画通り継続

【アクアライン】
国と地方の役割分担の下で、以下の社会実験を当面3年間継続する。
地方の負担を踏まえ、現在実施中の全日普通車800円(大型車1,320円)の社会実験を継続。

◆全日[ETC] 軽640円 普通800円 中型960円 大型1,320円 特大2,200円