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日野自動車、中型トラック「日野レンジャー」を改良し平成22年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合させ新発売

2011年6月28日(火)

日野自動車株式会社(以下、日野)は中型トラック「日野レンジャー」の一部の車型※1を改良し、平成22年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合させ、さらに燃費性能の向上により平成27年度燃費基準達成車の設定を大幅に拡大した。
あわせて安全性能など総合的な商品力を大幅に向上させて7月11日に発売する。

今回、世界最高水準の厳しい規制である平成22年(ポスト新長期)排出ガス規制に対応するにあたり、既に実績ある日野のクリーンディーゼルシステム「AIR LOOP※2(エア ループ)」を採用した。
「AIR LOOP(エア ループ)」はきれいな空気(AIR)の循環(LOOP)を目指し、NOx・PMの低減はもちろんCO2排出量すなわち燃費も低減し、ランニングコストを抑えることでユーザーの利益向上に貢献するとともに、地球環境への負荷低減に貢献できるクリーンディーゼルシステム。

※1 車両総重量12トン以下の車型
※2 「AIR LOOP」は日野の登録商標


新型「日野レンジャー」の主な特長

1)環境性能の進化
● 既にPMについては平成22年(ポスト新長期)排出ガス規制をクリアできるレベルに到達していたが、このたびエンジン本体の更なる改良と、尿素を使わずにNOxを削減する「新DPR※3」の採用により平成22年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合させた。

•EGRシステムの強化、燃料噴射圧力の高圧化などエンジン本体の改良によりNOxの低減と低燃費を両立。
•NOxの後処理には、すでに車両総重量が12トンを超える日野レンジャーで実績のある尿素フリーの「新DPR」を採用。尿素水タンクや関連デバイスが不要なため従来の平成17年(新長期)排出ガス規制適合車に対して重量や排出ガス後処理システム容積の増加を極小化でき、日野レンジャーの優れた積載・架装性を維持。
※3 日野のクリーンディーゼルシステム。Diesel Particulate active Reduction system

2)燃費性能の進化
● エンジン本体の改良と日野エコラン、エコランプ表示などの省燃費運転支援装置により、一層の低燃費走行を可能にした。

•日野エコランがコンピューター制御により、ラフなアクセルワークやアクセルの踏み込み過ぎなど燃費に不利な運転を自動的に抑制。
•省燃費走行時にはエコランプが点灯し省燃費運転を促進。
•自動変速により燃費を向上させドライバーによる燃費のバラつきを抑制するAMT※4ProShift(プロシフト)6の設定を大幅に拡大。
•空気抵抗を低減し、燃費を改善する新型ウインドデフレクターを新設定。
•平成27年度燃費基準達成車の設定を大幅に拡大。
※4 Automated Manual Transmission(機械式自動変速機)

3)安全性能の進化
● 運転席側ミラーにアンダーミラーを装着し、右後側方の視界を拡大した。
● ディスチャージ・ヘッドランプを標準装備※5した。
● 車両総重量8トンクラスの車型はトレッドを拡大し安定性を向上させた。これにより、従来より重心の高い架装が可能となる。
● フロントアンダーランプロテクターを標準装備※5しました。万一の衝突時に乗用車の潜り込みを抑制した。
※5 一部車型を除きます。
 

今回の発売車型のうち、平成27年度燃費基準達成車は平成21年度税制改正における自動車重量税および自動車取得税の特例措置(エコカー減税)の対象となり、新車購入時の自動車重量税と自動車取得税が75%減税されれる。