三菱ふそう、中型トラック「新型ファイター」のラインアップを拡充し新発売
2011年7月14日(木)
中型トラック「新型ファイター」 (撮影用特別仕様)
三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下:MFTBC)は、新たに中型トラック「新型ファイター」(GVW8トンクラス)に高出力エンジンのラインアップを追加し、7月14日(木)より全国の三菱ふそう系販売会社及びMFTBC地域販売部門から発売する。
「新型ファイター」は、昨年よりGVW11トン以上の大型仕様車と、GVW8トン車の一部クラスを発売しており、今回の車種追加により全てのラインアップが揃うことになる。
今回追加した「新型ファイター」(エンジン出力177kW/240PS、199kW/270PS)は、昨年発売した機種同様に、MFTBC製の「6M60型」エンジン(直列6気筒、排気量7.5リットル)を搭載。最大トルク10%アップによる動力性能の向上と、「BlueTecシステム」(再生制御式DPF+尿素SCR)の採用に加え、新たにISS(アイドリングストップ&スタートシステム)を全車に標準装備し、燃費向上によるCO2削減を実現したという。
その結果、全車でポスト新長期排出ガス規制(平成21・22年規制)に適合した。また、PM排出量を規制値より30%低減したことにより、九都県市指定低公害車にも認定され、環境性能に優れた車を実現。さらに全車で平成27年度重量車燃費基準を達成し、自動車重量税と自動車取得税がそれぞれ75%減税となる「エコカー減税」の対象車とした。
<商品特長>(同社発表による)
(1) ISS(アイドリングストップ&スタートシステム)を全車標準装備
ISSは、交差点などで車を停止させると自動的にエンジンが停止し、発進時にエンジンを再始動させることによって燃料を節約するシステム。ISSを採用したことにより無駄なアイドリングを無くし、排出ガスやCO2および停車中の騒音を低減する。
(2) 「BlueTec®システム」を採用し、環境性能と経済性能を両立
最先端の排出ガス処理技術「BlueTec®システム」を採用することで、エンジンの燃焼で発生するPMを「再生制御式DPF」で捕集、燃焼除去し、残ったNOxを「尿素SCR」によって、無害な水と窒素に分解。それにより、エンジン本体は高効率燃焼に注力することが可能となり、排出ガス低減と燃費向上によるCO2の削減を実現した。また、PM排出量が大幅に低減されることで、DPFの再生頻度も減少し実用性が大きく向上した。
(3) 「6M60型」エンジンの改良により、パワフルな走りを実現
直列6気筒、VGターボ式インタークーラーターボ搭載の「6M60型」エンジンの改良により、従来車に比べてトルクが10%アップした。さらに、最大トルク発生回転領域の拡大により、加速性能も向上しファイターの特長である高い動力性能を実現した。
(4) 快適な運転と安全対策へのサポート
◆ マルチ情報システムのIvis(アイヴィス)に、DPFモニター機能等を追加、各種情報が見やすく高機能化され、快適な運転をサポートする。
◆ 衝突時にトラック前部への車両潜り込みを抑えるFUP(フロント・アンダーラン・プロテクション:前部潜り込み防止装置)を全車に標準装備した。