トラック情報サイト「トラックNEXT」

トラックNEXTは、トラックユーザーとトラック関連メーカーをつなぐトラック情報サイトです

ニュース詳細

トレクス、トレーラ用「駐車ブレーキ圧力低下警報装置」販売

2011年12月7日(水)

 日本トレクス株式会社(本社:愛知県豊川市、社長:西川柳一郎)は、トレーラのエア漏れによる制動装置の不具合を感知する、「駐車ブレーキ圧力低下警報装置」を標準仕様として2012年1月から販売を開始する。

 通常、駐車ブレーキなどは、日常点検により作動の確認をすることになっているが、「駐車ブレーキ圧力低下警報装置」を装備することにより、運行中における駐車ブレーキの予期せぬエア漏れの発見ができるため、より安全に運行することが可能となる。
 この「駐車ブレーキ圧力低下警報装置」は、トレーラのエア配管内に取り付けた圧力スイッチにより、スフリング式駐車ブレーキラインのエア圧力が一定値以下になると警報を発するもの。

 トラクタとの連結状態において、トレーラへ供給しているエア圧力が低下すると、トラクタ側警報装置が作動する。しかし、トラクタ側警報装置が作動する圧力とトレーラ側スプリング式駐車ブレーキの作動圧力には差があり、そのためトレーラ側スプリング式駐車ブレーキが先に作動する場合がありる。その結果、トレーラ側にブレーキの引きずり等の事象が発生する。今回の警報装置はその差を感知し、エア漏れ等による異常があることを知らせるという。

 「駐車ブレーキ圧力低下警報装置」として、トラクタの「非改造型」と「改造型」の2つの方法を設定する。「非改造型」はトレーラに警報ブザーを設置し、ブレーキランプに連動して圧力を検知する方式のため、トラクタを改造することなく、作動させることが可能。一方、「改造型」はトラクターキャブ内に警報ブザー及びランプを設置し、トラクタの予備電源を利用することによって常時圧力を検知し不具合を認識するもの。

なお、「駐車ブレーキ圧力低下警報装置」は、2012年1月から製造される全てのトレーラに「非改造型Jを標準設定する予定。標準設定前でも要望に応じオプション設定として対応する。また、現在使用中の車両にも取り付け可能で部品販売の設定を準備中である。