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豊田自動織機、燃料電池フォークリフトを開発

2013年2月12日(火)


燃料電池フォークリフト実証実験車
株式会社豊田自動織機(社長:豊田鐵郎)は、経済産業省と北九州市が進める「北九州スマートコミュニティ創造事業」の一環として、2012年12月から、新開発の燃料電池フォークリフトによる実証実験を開始した。

実証実験では、トヨタ自動車株式会社と共同開発を進め、新たに開発した、小型・高効率なフォークリフト用燃料電池システムを搭載したフォークリフト2台を、豊田合成株式会社北九州工場にて運用し、環境負荷低減効果と経済性を検証する計画。

水素と空気中の酸素を化学反応させて電気をつくる燃料電池は、CO2排出量の低減やエネルギーの多様化への対応技術として、自動車において実用化に向け開発が進められており、フォークリフトをはじめとする産業車両の動力源としても期待されている。
さらに燃料電池フォークリフトは、作業性においても、約3分で燃料充填を行い、充電や電池交換なしで連続稼働が可能となることから、電動フォークリフトと比較して稼働効率の大幅な向上を図ることができる。

燃料電池車については、2005年10月にプロトタイプを発表し、以降、環境性能と経済性を両立する次世代フォークリフトの実用化を目標に、研究開発を進めている。

実証実験の概要と、燃料電池フォークリフト(実証実験車)の仕様は以下のとおり。

1.実証実験の概要
1)期間 : 2012年12月〜2014年3月
2)場所 : 豊田合成株式会社 北九州工場(福岡県北九州市)
3)目的 : 環境負荷低減、経済性等についての検証
4)内容 : 2.5t積燃料電池フォークリフト 2台、水素ステーション 1基
5)燃料 : 新日鐵住金株式会社 八幡製鐵所より副次的に発生する水素を利用

2.燃料電池フォークリフト実証実験車の特長
1) 高い環境性能
・ フォークリフト稼働中のCO2排出量ゼロ
2) 作業効率の向上
・ 約3分の水素充填で、連続稼働可能
3) フォークリフトの可能性を広げる新機能
・ AC100Vコンセントを搭載し、電動工具用電源や、非常用電源としても使用可能
・ クラウドコンピューティングを利用した遠隔モニターシステムにより、フォークリフトの稼働情報や故障情報、メンテナンス情報の一元管理が可能