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矢崎とUPR、ASEAN 地域でIoT テレマティクスサービスを開始

2016年9月9日(金)

ASEAN 地域においてIoT テレマティクスサービスを開始
- スマートパレット®との連携により、⾞両・⼈・荷物の同時管理を実現 –

⽮崎エナジーシステム株式会社とユーピーアール株式会社は、主にタイを中心としたアセアン市場向けに、テレマティクスシステムとスマートパレット®技術を連携させた、物流のトータルサポートシステムを共同で開発し、2017年3⽉からサービスを開始する。

<本サービスにより実現できること>
従来、物流事業者は、安全(事故防⽌)、省エネ(エコドライブ)、貨物の品質(温度、振動等)、効率、労務管理、盗難防⽌等を個別に管理してきた。本サービスでは、これらをトータルに管理することで、物流効率と輸送品質を向上させることができる。

<本サービスの構成と今後の展開>
⽮崎グループの⾞載機器及び運⾏管理サービス(iQsan)と、ユーピーアールが30年を超える実績で培ったパレット事業をベースとしたスマートパレット®技術を組み合わせた新しいIoTテレマティクスサービス。
2017年3⽉にタイにてサービスを開始し、その後、ラオス、マレーシア等、アセアン地域の他の国々でもサービスを提供する計画。最終的には、⽇本を含むグローバルな展開を⽬指す。

<本システムの概要>
テレマティクス⾞載機(iQsan⾞載機)に接続されたスマートパレット⽤リーダーを通じて得られる、パレットや貨物に装着されたタグからの各種情報(ID、振動、温度等)を3G回線により⽮崎データセンターの管理サーバにて収集・蓄積する。
iQsanとスマートパレット®システムの連携による「iQsanトータルサポートサービス(ITSS)」は、これまでの⾞両のステータス情報(位置、速度等)だけでなく、搭載貨物のステータス情報(ID、振動、温度等)をリアルタイムで可視化することができる。

<本開発の背景>
タイを中⼼にアセアン地域では交通事故の増加が社会問題化しており、業務⽤⾞両へのテレマティクス⾞載機の装着を法制化する動きが加速する中、テレマティクスのニーズは急激に増加している。アセアン地域ではAEC(ASEAN経済共同体)の発⾜に伴い、インフラ環境の整備や、⽣産⼒(労働⼒)の分散化など、陸上輸送や越境物流のニーズが拡⼤傾向にあり、運搬中の貨物の破損や温度状態の把握、盗難防⽌等を含むトータルな管理を通じた輸送品質の向上が強く望まれている。

<保有システム(サービス・技術)>
1) テレマティクスサービス(サービス名=iQsan ※イッキューサン)
⽮崎がアセアン地域向けに開発した広域通信機能を内蔵したクラウド型デジタルタコグラフ。本年施⾏されたタイ陸上交通局によるGPS法制化の認証に加え、ドライバートレーニングモードや温度管理、クロスボーダー物流にも対応する事で、将来のアセアン地域の運⾏管理スタンダードを⽬指したテレマティクスサービス。

2) スマートパレット®システム
ユーピーアールが世界で初めて実⽤化した920MHz帯アクテイブRFID技術を利⽤したクラウド型パレット管理システム。これにより在庫管理やビッグデータ分析による⾰新的なグローバルIoT サービスを提供可能。もちろん、
パレット管理以外にも適応が可能なグローバルIoTシステム。2017年より商⽤サービスを開始予定。