新明和、塵芥車用巻き込まれ被害軽減装置を発売
2019年10月1日(火)
新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長:五十川 龍之)は、このたび塵芥車用巻き込まれ被害軽減装置「Smart eye motion®」を開発し、10月1日から販売を開始した。
塵芥車では積込作業中に人が巻き込まれる傷害・死亡事故が発生することがあり対策が求められている。
また、近年では少子高齢化による労働力・熟練者不足もあり、作業中に発生する事故の抑制・労働環境の改善は大きな課題となっている。従来から物体を検出するセンサやICタグを遠隔検出する装置等で塵芥車の積込作動を自動停止させる仕組みはあるものの、装置が高価であったり、投入物と人物を区別できず不意の作動停止等で作業効率が下がってしまうことから市場に広がっていないのが現状だった。
今回開発した本装置は、画像認識技術を利用したもので、人が塵芥車に巻き込まれる危険性があると判定した時に積込作動を自動停止して巻き込まれ被害を軽減するもの。装置には人物の頭部周辺の特徴をあらかじめ学習させており、その学習したデータと標準装備のバックアイカメラの映像を照合し、人物のみを検出する。また、特定の色を検出する機能も備えており、あらかじめ登録した色の装着物(手袋や靴)を作業者が着用することで、手足等の巻き込まれ被害も軽減できる。このように画像認識技術を利用することにより、投入物と人物を区別できるため作業性を維持しつつ、安全性を向上させることが可能。
1.特長
(1) 本装置の積込停止発動までの流れ
・バックアイカメラ画像の検出エリアに入った人物の頭部周辺、または装着した指定色を検出・追跡する。
↓
・積込プレートが巻き込まれの可能性のある範囲にあり、なおかつ検出物が危険エリアに進入したことを検知
。
↓
・積込作動を停止する。
(2) その他機能
・後退時に車両後部付近にいる人物を検出し、キャブ内ブザーで注意喚起する。
※後退時の検出エリアは積込作動時と異なる。
※自動ブレーキ機能はない。
・「画像(約2日分)」「検出結果」「入出力状況」をSDカードに保存し、万一の際の記録を残す。
※機能には限界があり、作動には一定の条件もある。あらゆる場面で巻き込まれ被害を軽減するものではない。
詳細は、
新明和工業ホームページへ。